2010年10月14日

あられもない祈り@島本理生

島本理生さんの著書『あられもない祈り』

この人の女性の書き方は

ひどくあいまいで

女性らしくて

というか、女性そのものの持つ

あいまいさを

まるで無機質なように描いて、

生々しいはずなのに

そこには

なんの香りもなくて

それなのに、

打ちのめされる。


読むことが時に苦痛になるほど

そこには痛々しさがあって、

自分と重ならないはずなのに

そこに重ねて、

自分をみてしまう。
ラベル:島本理生
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2010年09月25日

灰の旋律@堂場瞬一

堂場瞬一さんの著書『灰の旋律』

真崎薫シリーズ。

なのだが、、、

前にもこのシリーズを読んだ気がするのだけれど、

一向に思い出せない。

中に出てくる中華街の女性。

この件は、何かしら記憶の破片に引っかかる。

うーん。。。

なぜ考え込むかというと、

あまりにも「薫ちゃん」像が

如何ともしがたいハードボイルドさをまとっているから。

思わず、え。そんな人だっけ???

となったのである。

まぁ、前作を思い出せないので

「そんな人」だったかどうかも

分かるわけもなく、、、

微妙な探偵小説を読む羽目に。
ラベル: 堂場瞬一
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2010年08月28日

刻まれない明日@三崎亜記

三崎亜記さんの著書『刻まれない明日』

消えた住民。

借り出される本、あるはずのない図書館。

光だけ見えるバス。

聞こえる鐘の音。

左手の違和感。

廃屋の貴女。

すべてが、

ある事件に繋がる。

すべてが、

隠蔽された事実に繋がる。

それは

失われた物語。

語られない言葉。

けれど

そこにある。

そこに確かにあった。

それが、のこされた者へ

終わりと始まりを運ぶ。
ラベル:三崎亜記
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2010年07月12日

小暮写眞館@宮部みゆき

宮部みゆきさんの著書『小暮写眞館

大切な人が、

そこにいる。

決して姿は見えなくても・・・。

人は見たいものしか見えず、

思いの先にあるものだけを信じる。

それは時に、

悲劇に

喜劇に。

それでも

人が生きていくために、

カミサマという存在を求め、

ユウレイという存在を感じる。
ラベル:宮部みゆき
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2010年07月08日

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け@白石一文

白石一文さんの著書『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け

時があやふやになる。

それは感覚。

認識してこそ、「時間」がそこに在る。

長く、短く感じるそれは

もしかしたら

それが、

長く、短くあるからかもしれない。

過去も未来も

それは認識があってこそ。

もし未来が遡れるなら、

過去さえ、未来になる。
ラベル:白石一文
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虹色天気雨@大島真寿美

大島真寿美さんの著書『虹色天気雨

まだオトナという言葉が自分には似合わなくて

「彼ら」を遠くから眺めているつもりだったのに

いつのまにか、その仲間入りをしていて

それでも、自分は「その頃」から変わった気があまりしなくて。

毎日をちょっとずつ

何かを増やしたり

減らしたりしながら、

歩いたり

休んだり

走ったりしている。
ラベル: 大島真寿美
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2010年07月03日

マタニティドラゴン@川本晶子

川本晶子さんの著書『マタニティドラゴン

彫師という特殊な職業。

街のローカル誌の編集記者。

交わらないような、それでいて会うことが

必然のような。

彫芋さんのくるぶしに在るものが、

彼女たちの、心に

そして日々に、与え続けるもの。

それは、ほんの少しの満足と

未来。

それこそが、

そこにある幸福。
ラベル:川本晶子
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2010年06月26日

東京島@桐野夏生

桐野夏生さんの著書『東京島

無人島で生き抜くために

必要なものはなんなのだろう。

その体と、

意志。

それは、時に奔放に

時に辛らつに、

時に自己的で、

絶望的で、

それでも希求してやまない。

生きる、ということ。

そこでは、

自分があり、

そして、ない。

そこに在るのは

ただの本能。
ラベル: 桐野夏生
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四十九日のレシピ@伊吹有喜

伊吹有喜さんの著書『四十九日のレシピ

大切な言葉は、

相手があまりに近しい人であるほど、

なかなか言い出せない。

言葉が、

伝えるために、

必要だって、

知っているのに。

それは、

いつも後から気づかされる。


もう、遅いのかもしれない。

そう思って、後悔する。


そうならないために、

言葉を伝えよう。

今から。
ラベル: 伊吹有喜
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2010年05月18日

ミレニアム1ドラゴン・タゥーの女@スティーグ・ラーソン

スティーグ・ラーソンさんの著書『ミレニアム1ドラゴン・タゥーの女』

ミレニアムという雑誌。

その記事は、辛らつだが、何よりも誠実さを持って

全てを糾弾していく。

ジャーナリズムという言葉を

きちんと体現していた、

はずだった。

名誉毀損で訴えられるものの、

その罪を認めるものの、

他の事件を追いながら、

彼らは、

リベンジの機会を探る。

少々(?)変わった人物たちが織り成すその攻防戦。


場違いにも、

適材適所とは何たるかを知る。
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IN@桐野夏生

桐野夏生さんの著書『IN』

小説家によって、

「彼女」は家庭を脅かす、ただの脅威として示される。

それは、

エゴなのか。

それとも逃げなのか。

なぜ、「彼女」だけが、

マイナスとされるのか。

愛人を作った「彼」には罪はないのか。

愛人に家庭を脅かされる「妻」は

ただの被害者なのか。

その「物語」を追いながら、

主人公で、そして小説家でもある

タマキは、

己の恋愛を鑑みる。

小説家である自分自身を想う。

女性としての激しさと

妻としての思惑と

恋人としての曖昧さを

時に黒々しく、

時にざらりと、

夢うつつの中で描く。
ラベル:桐野夏生
posted by sakura at 22:48| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月03日

1Q84@村上春樹

村上春樹さんの著書『1Q84 BOOK3』

某新聞で、BOOK3についてのコラムがあり

「完結編」と書いていたので

え。

となった。

月表示の仕方からすれば少なくとももう1冊

つまりはBOOK4までは出るでしょう?

と思って急いで読む。

終わってないし。

何をもって、

コラムニストは「完結編」だと??


もう、楽しみにしてのに。

ゆっくりじっくり読みたかったのに。
ラベル:村上春樹
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2010年04月07日

愛と資本主義@中村うさぎ

中村うさぎさんの著書『愛と資本主義』

ai.jpg

愛と資本主義

ホストの愛は、

ホストへの愛は、

それは「本当の愛」?

オカネで何もかもが買えるような錯覚を受ける

資本主義。

でも、それは幻想?

それとも純然たる事実?

誰がそれを「本当の愛」じゃないといえるだろう。

誰がそれを「本当の愛」だと胸をはれるだろう。

対価としての金銭。

それはとても分かりやすくて

複雑。

その複雑さに、眩暈さえ起こしそう。

オカネを払わなければ、

それは「本当の愛」なのだろうか。

自分を切り売りしていないと、

言えるのだろうか。
ラベル:中村うさぎ
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転生回遊女@小池昌代

小池昌代さんの著書『転生回遊女』

ten.jpg

転生回遊女

突然の喪失。

けれど、その喪失の中にあって

彼女はその存在感を

今まで以上に感じる。

そしてまた、

自分が「タビ」に出ることを予感し、

彼女は「タビ」に出る。

それは出会いなのか、

さらなる喪失なのか。

生まれ、

朽ち、

また命を紡ぐ。
ラベル:小池昌代
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2010年04月01日

100回泣くこと@中村航

中村航さんの著書『100回泣くこと』

100.jpg
100回泣くこと

はらはらと言葉が流れる。

ゆっくりと、けれども確実に過ぎる年月。

そこに、ずっとあるものだと思っていた。

ずっと、

なんて

そんなもの

何もないのに。

ざくりと切り取られた部分にある

どうしようもない衝動。

語られない言葉が

語る。

そこにあるのは、

切ない優しさ。
ラベル:中村航
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2010年03月30日

プロポーズはいらない@中村うさぎ

中村うさぎさんの著書『プロポーズはいらない』

イタい女。

propose.jpg

プロポーズはいらない

でもそれって、ただ頑張ってるだけ。

頑張ってるベクトルがちょっとでもズレると

周囲から「イタい」といわれる。

でも、

周囲って?

自分のために

自分が人生楽しむために、

彼女は

失恋だって

糧にする。

そう女性は弱くて強いもの。

これは闘いのストーリーなのだ。
ラベル:中村うさぎ
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2010年03月07日

WILL@本多孝好

本多孝好さんの著書『WILL』

前作『moment』の続き。

切なくて、

優しくて、

苦しくて、

それでも

あたたかい。

柔らかい、

それでいて、

芯のあるこの本。

本多氏の感情の色が、とても好き。
ラベル:本多孝好
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2010年03月02日

虚像の砦@真山仁

真山仁さんの著書『虚像(メディア)の砦』

TBSの話をベースにして

テレビとは

報道とは

そして、

政治とカネ

巻き込み、巻き込まれ、

生きていくために働く。

権力を得るために奔走する。

事実を見つめる為に、飛び込む。

誰が正しいとかではなくて、

もちろん、

正しいコトや

正義を

貫くことは

大事だし、重要なことだけど、

人は強く弱い。

そしてしぶとい。

時に切実に裏切り、

傲慢に切り捨てる。
ラベル:真山仁
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2010年01月29日

ファブリック帯の本@大竹恵理子

大竹恵理子さんの著書『ファブリック帯の本』

中身はたいとるそのまま。

自分でも簡単に作れて

簡単に結べるファブリック帯を紹介。

自分でも洗える着物とファブリック帯で

日常にもう少し着物を近づけたいという

作者の思惑が心地よい。

正直、それはいくらなんでも

ちびっこの兵児帯では、、、

と思うものもあるけれど、

意外にサイケな柄が

無地の着物にしっくりきたり。

小物もかわいいものたちを

集めていて

見ていて楽しい。
posted by sakura at 21:12| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

幸田文きもの帖@幸田文

幸田文さんの著書(青木玉さん編)『幸田文きもの帖』

いろんな時節に、着物について

書かれたものをまとめたもの。

本自体は薄いのだけれど

よくよく噛んで含めるように読むので

存外時間がかかったり。

とても興味深い。

滋味あふれる一冊。

写真がないので想像するばかりだけれど、

着物の世界の『色』に

うっとりする。
ラベル:きもの 幸田文
posted by sakura at 21:07| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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